いつもは読めない分厚い本に挑戦してきました。
なかでも一橋大学の教授である楠木建著「ストーリーとしての競争戦略」は500ページに及ぶ大書でしたが、「競争戦略」について本当に深い理解が得られる内容でした。
我々中小企業はほとんどの場合、単一事業を運営しているわけで、ある意味「すでに事業構造を選んでしまっている存在」です。
マイケルポーターの競争戦略はこの事業構造を選ぶことに重きを置きますが、もうすでに選んでしまっている我々とクライアント・・・。
戦略とは経営資源の配分を決めることだ、というのはまことにその通りなのですが、すでに配分済みという状態です。
そこから先は、どうすればいいの?というのがこの本で語っていただけるありがたい点ですね。
ありがたい点のひとつは、違いの作り方をわかりやすく説明してくれている点。2つ出てきます。
・ポジショニングのSP(Strategic Poshitioning)
・組織能力のOC(Organaizational Capability)
要はSPよりかOCよりの違い(2つにはテンションがありどちらもMAXにはならない)を作ることで、継続的な利益を獲得する。
ありがたい点の2つ目が、それらのつなぎ方をわかりやすく説明してくれている点。こちらも大きく2つでしょうか。
・起点としてのコンセプト
・キラーパスとしてのクリティカル・コア
一言で説明する・・・・・のは難しいので、是非お読みください。
短くされてしまった話をもう一度ちゃんと長くするというのも著者の望みでもありますので、ここで私が短くしてしまうこと自体が愚行でしょう。
長い話は嫌煙されがちですが、読み終わると、きっと頭がスッキリしますよ
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