セキュリティ強化や様々なニーズで、急速に注目を集めるようになったのがネットワークカメラです。ブロードバンド・インフラの整備やカメラの高性能化により、機能的な実用基準を十分にクリアできるようになったため、急激に市場が拡大している状況です。コスト的な障壁もなくなってきたことから、中堅・中小企業でも積極的に活用され始めています。
☆急速に注目を集めるネットワークカメラ☆
様々な犯罪が頻発するようになった現在、監視カメラ・システムを目にする機会が増えています。オフィス・店舗はもちろん、マンションの共有スペースやエレベーター、駐車場、学校、病院など、あらゆる場所で見かけることがあります。
従来、こうした監視カメラ・システムに使われていたのは、アナログカメラでした。しかし、アナログカメラには致命的な弱点が存在します。それは、カメラとモニターをビデオケーブルで接続しなければならず、カメラの設置場所の近くにモニター室を置く必要がある点です。したがって、遠隔地の監視が実質的に困難である上、複数のカメラを設置する場合も、設置作業が煩雑になりがちでした。
こうしたアナログカメラの弱点を解決する手段として注目を集めているのが、IPネットワーク経由で映像をモニタリングできる、ネットワークカメラです。ネットワークカメラなら、監視したい場所が分散していても、「遠隔監視」を一箇所で集中的に行なうことが可能です。
監視カメラ・システムがネットワークカメラへと急速に移行している要因は、インフラ基盤が整ってきた点も大きいです。
画像データは容量が大きく、当初はネットワークで画像を配信するには伝送速度が遅いといった課題がありました。しかし、ここ数年でブロードバンド・インフラの整備が進んだことやJPEGやMPEGといったデータ圧縮技術の革新も進んだことからこの課題が解消しました。さらに、アナログ式のカメラに比べて設置が簡単である点や他システムと連携させやすい点、機器の低価格化が進んでいることも普及を後押ししています。特にコスト面では、中堅・中小企業でも、導入可能な価格帯になってきているため、以前導入を躊躇していた企業も検討の余地があるといえます。
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