知識社会におけるマネジメントでは、その主人公たる知識労働者をいかにマネジメントするかが課題になります。そのため今後、責任型組織の必要性がさらに高まることになるでしょう。
知識労働者の特徴
資本社会から知識社会へ-極めて専門的な知識を有する知識労働者が知識社会の主役に躍り出ることで、知識が企業の資源の中核になりました。これが資本社会から知識社会への移行と言われています。
知識社会の中核たる知的労働者の特徴は、①知識を自分の中に所有している、②知識は持ち運び自由である、という2点にあります。
その結果、知識労働者は、専門的な知識を持って、ある組織から別の組織へ簡単に移動できるという特徴を持ちます。
したがって、企業が知識労働者を資源として活用しようと思えば、知識労働者の中にある知識を効率的かつ最大限に引き出すのと同時に、他の場所に移動しないよう企業に定着させること、これらが重要な課題になります。
知識労働者の生産性を高めるために
知識労働者の生産性を向上するには、以下に示す取り組みが欠かせません。これらの取り組みは「過去」のことではなく、「今日または明日」に関することなのです。
① 組織が何をしようとしているのかを明確にする
② 責任を与えられ、かつ自己実現する
③ 継続学習と継続訓練の機会を与える
④ 敬意を払う。特に知識労働者が持つ専門分野に敬意を払う
⑤ その専門分野では、知識労働者自らが決定を行う
責任を持たせるための方法
労働者に責任を持たせる方法として、①人の正しい配置、②仕事の高い基準、③自己管理に必要な情報、④マネジメント的視点を持たせるための参画の機会があげられます。
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