トップ・マネジメントのメンバーを選出し、監督し、助言を与え、彼らが意思決定した内容が適切かを評価する機関が取締役会です。組織が成果を上げるには、取締役会が効果的に機能すべきです。
取締役会の3つの機能
企業には取締役会と呼ぶ機関があります。取締役会には、①評価機能、②排除機能、③関係機能という3つの機能があります。
①評価機能は、トップ・マネジメントが下した意思決定に対して、適切かどうか評価する機能です。また、トップ・マネジメントを監督し、助言を与える活動も行います。
②排除機能は、評価の結果から無能なトップ・マネジメントを排除する機能です。そして、新たなトップ・マネジメントを選出する機能をも有します。
③関係機能は、公共・地域社会と良好な関係を取り結ぶための活動を指します。
取締役会を効果的に機能させるために
ドラッカーは取締役会を効果的に機能させるためには、機能別に2つの機関を設定することを提案しています。
1つは上記の①と②の機能を有するエグゼクティブ・ボードと呼ぶ機関です。
もう1つは、③の機能を担う会議体です。そして、両機関を統合して、経営委員会(エグゼクティブ・コミッティ)として機能させることを提唱します。取締役会が形骸化する中、成果を上げる組織を支援する取締役会の活動が望まれます。
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