トップ・マネジメントは、1人の人間があたるのではなく、チームで分担する仕事です。そのため通常は、複数のメンバーからなるトップ・マネジメントのチームが結成されます。
トップ・マネジメントはチームで行う 前回は、トップ・マネジメントに要求される仕事を見ました。1人の人間だけでこれらすべてをこなすのは困難です。そのため、トップ・マネジメントはチームで機能するのが基本になります。 ドラッカーは、ワンマン型トップ・マネジメントが企業の成長を阻害する主要因の1つだと指摘しています。特に、成長著しいオーナー創業者による中小企業の場合、注意が必要になります。
トップ・マネジメントのチーム構造 トップ・マネジメントのチーム編成では、「職務分担」と「責任」が重要な鍵です。職務分担では、トップ・マネジメントの役割の一つひとつを洗い出し、これを個々のメンバーに割り振ります。こうすることで、トップ・マネジメントが独裁型、ワンマン型になることを防ぐ効果があります。
また、トップ・マネジメントとしての職務を割り振られた者は、トップ・マネジメントの仕事に含まれない職務に関して責任を負ってはいけません。トップ・マネジメントは、トップ・マネジメントの仕事に専念すべきであって、現業の仕事に関する責任は、しかるべき人間が持つようにすべきです。
最近のコメント