組織の建築ブロックが明らかになったら、次はそれを組み立てます。組織構造には基本的な形態があります。組織構造の設計にあたっては、あらかじめこのひな型となる形態を熟知しておくのが得策です。
6つの組織基本形態
① 職能別組織:仕事を技能別、段階別に分類し組織化する組織形態
② チーム型組織:それぞれことなる技能を持つ人々が集合し、1つの仕事を遂行する組織形態
③ 分権組織:独立した事業体で連邦制を組む組織形態
④ 擬似分権組織:擬似的に事業体をつくり分権性にした組織形態
⑤ システム型組織:あらゆる設計原則を取り入れた組織形態
⑥ 意思決定中心型の組織形態
第6番目の組織形態として意思決定中心の組織形態の存在が挙げられます。この組織形態は、リスクを伴う意思決定をしてそれを迅速に実行に移すことを中心に設計されます。第6番目の組織形態は「責任型組織」と考えても差し支えないでしょう。
日本では今でもアダム・スミス型の①職能別組織が信奉されています。以前にも触れたと思いますが、この組織体系は企業の成長期に適した組織です。大衆がいなくなるといわれている現在、大きな転換期を迎えていると言えるでしょう。
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