前回は組織設計の基本事項を述べました。その他にも、組織の構造は「明快さ」「経済性」「方向付けの容易さ」「理解の容易さ」など、最低限7つの条件を満たさなければなりません。
最低限満たすべき必要条件
組織構造に求められる必要条件は、組織設計のための基本仕様とも言い換えることができます。その第1番目の条件は「明快さ」です。これは、組織のメンバーが、自己の所属するポジションを明確に把握できるということを意味します。
また、「経済性」も基本仕様の1つとして重要です。組織が業績を上げるには、指示や管理が少ない方が効率的なのは、いうまでもありません。
意思決定の過程を見極める
組織の構造が「円滑な意思決定」の過程を妨げない仕様になっていることも大切です。これは、意思決定が適切な階層で行われ、決定事項が実行へとスムーズに移行する組織です。
これら以外にも、
・方向付けの容易さ(努力ではなく成果に目を向ける組織)
・理解の容易さ(なすべき仕事が明らかになっている組織)
・安定と適応性(安定していて新しい状況に対応できる組織)
・永続性と新陳代謝(永続し、かつ新陳代謝が行われる組織)
などが、組織構造を設計する上での遵守すべき必要最低限の条件となるのです。
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