組織構造の設計にあたり、5つの基本事項をご紹介します。これらの基本事項と、次回ご紹介する組織の設計仕様の双方に配慮するのが、より良い組織構造を設計するための基本です。
組織をつくるための5つの基本事項
①構造からではなく「建築ブロック」から考える
組織が取り組むべき活動(これを組織の建築ブロックと呼びます)を明らかにし、その後、組織構造を設計します。
②唯一の正しい設計とか、普遍的な設計というものは存在しない
組織は有機的なものであり、構造は戦略に従うものです。そのため、組織の設計に唯一の解答はありません。
③3つの違った仕事を同一の組織に組み込まなければならない
「現業の仕事」「イノベーションのための仕事」「トップ・マネジメントの仕事」を同一の組織の中に組み込まなければなりません。
④仕事中心であると同時に人間中心でなければならない
組織構造の設計や職務の設計は仕事中心で実行します。しかし、仕事の割り当ては、特定の人間を中心に行います。
⑤権限と責任という両方の軸を持つものでなくてはならない
最後に、組織の構造には権限の付与が不可欠です。ただし、権限は責任を伴うものでなければなりません。
組織作りで忘れるべきこと
組織構造の設計では、「課題中心か人間中心か」や「階層型か自由型か」という議論は忘れるべきです。また、「解は1つしかない」という思い込みも忘れ去らなければなりません。
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