組織内外にわたってコミュニケーションを行う技能も、マネジメントする人には不可欠な能力です。優れたコミュニケーターになるには、前々節で見た目標管理の活用が不可欠になります。
コミュニケーションの基本手法
企業内におけるコミュニケーションとは「共通の目標を理解し、互いが何をすべきか知ること」といえます。そして、円滑なコミュニケーションを実現するには、目標管理を活用した次の手法が有用です。
①組織や部門の明確な目標を明らかにする
②組織や部門の目標に従って、個々が自分自身の目標を明確に把握する
③自他が自身の目標を相互に明らかにする
④食い違いが存在すれば、それを修正する
目標管理を活用する
上司と部下のコミュニケーションを考えてみましょう。例えば、部下が上司に対して、組織のどういった成果にどのように貢献すべきかを語ったとします。上司は部下の目標が適切なものかどうかをチェックし、仮に不適切であれば、それを適切な方向に向けてやります。
このように、目標管理を効果的に活用すると、円滑なコミュニケーションが成立することがわかります。いわば、目標管理こそコミュニケーションの鍵なのです。
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