企業メンバーの目標と職務は、企業全体の目標と同じ方向に向かっている必要があります。よって、マネジメントする人の目標も、企業の目標から導き出されたものであるべきです。
目標を設定する
マネジメントする人には、自らの目標が必要です。そのためには、企業の目標から、自らの部門が上げるべき成果を設定しなければなりません。その上で、自分に課せられた目標を明らかにします。
組立ラインの職長でさえ、会社の目標と製造部門の目標に基づいた彼自身の目標を設定しなければならないと明言します。
また、目標の設定では、自らが他部門の目標達成に貢献できることについても明らかにします。同様に、他部門に期待できる貢献についても明らかにしておくべきなのです。加えて、目標を短期視点と長期視点に分けて考えることも重要になります。
目標に基づいた自己管理
目標の設定には様々なメリットがあります。目標を設定すると達成意欲がわき、強い動機付けとして機能します。また、設定した目標を基準にして自己の仕事を評価できるという自己管理のメリットもあります。これを「目標と自己管理によるマネジメント」(management by objectives and self-control)と呼びます。
いまや、目標と自己管理によるマネジメント(略して目標管理)は、マネジメントになくてはならないキーワードになっています。目標と自己管理によるマネジメントこそ、「哲学」と呼ぶにふさわしいかもしれません。それほど、重要なものなのです。
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