「戦略計画」を、「リスクを伴う意思決定を行い、実行に必要な活動を組織し、活動の成果を期待値と比較するという連続したプロセスのこと」と定義します。目標の具現化には戦略計画は不可欠です。
何をいつ始めるのか I
戦略計画とは、①リスクを伴う起業家的な意思決定を行い、②決定を遂行するのに必要な活動を体系的に組織化し、③活動の成果を期待値と比較測定する、という連続したプロセス、過程のことです。
戦略計画には、事業の各目標分野において、「われわれの目標を“明日”達成するには、“いま、何をなさねばならないか”」という内容を盛り込みます。つまり、「どんな“新しい”、違ったことを、いつなさねばならないのか」を明確にするのです。そして、成果を得るには、それをいつ始めなければならないかを明らかにします。
資源の割り当てとフィードバック
次に、個々の仕事までに具現化した「すべきこと」に対して、資源(ヒト、モノ、カネ)を割り当てます。資源の割り当てが適切に行われていない計画は、単に希望が述べられているものに過ぎません。
また、測定とフィードバックができる仕組みを埋め込むことも重要です。これは、期待値と実績を比較し、結果を実行に反映させる仕組みです。これにより、期待値が実現されているか、早期に知ることができます。
戦略計画の策定は、企業の成果を上げるためのマネジメントの判断力、指導性、ビジョンを明確にするのに大いに役立ちます。
戦略計画とは
1 リスクを伴う起業家的な意思決定を行う。
2 決定を遂行するのに必要な活動を体系的に組織化する。
3 活動の成果を期待値と対比測定する。
こうした一連のプロセスである。
戦略計画の特徴
①策略や技法の集まりではない。資源を行為に割り当てたもの。
②予測ではない。戦略計画が予測ではないことを充分に理解する。
③将来において下す決定を扱うものではない。現在において下す決定の将来性を扱うもの。
④リスクをなくすものではない。リスクをとる行為である。
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