経営において、経営資源をいかに有効に利用して生産性を高めるのかについて目標を設定することは大変有効です。
これは「経営資源(労働力、資本、物的資源)」と「生産性」に関する目標の設定にほかなりません。
労働力・資本・物的資源
従来、企業が成果を上げるために必要な資源として労働力、資本、物的資源がいわれてきました。この3つの経営資源についても、それぞれ目標が必要になります。また、いずれも単一目標ではなく、各分野で複数の目標が不可欠になります。
例えば、「労働力」では、マネジャーの仕事や育成についての目標、一般従業員の仕事と行動に関する目標。「資本」では、資本の運用と調達に関する目標、さらに「物的資源」では原材料の調達、店舗の開発、売場面積の活用などの目標です。
生産性の目標を設定する
同様に、経営資源を効率的に活用し、高い生産性を上げるための目標、すなわち生産性の目標を設定します。生産性の目標では、3つの経営資源それぞれについて目標を設定すると共に、経営資源全体を通した生産性目標についても明らかにします。
生産性の目標は、企業が実際に生み出した成果を測定する基準として活用できます。また、社内比較、社外比較双方で利用できます。
成果の測定の際には、ある経営資源の生産性向上が、他の経営資源の生産性低下を招いていないかをチェックすべきです。総合的に見た生産性の高さを追求しなければなりません。
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