個々の企業が、それぞれの成果を考えるには、企業の使命に関する一般論から「自社の使命は何なのか」という特殊論へと軸足を移さなければなりません。
企業の成果は顧客を創造することによって得られます。したがって、どのような分野で顧客のニーズを満足させるのかに答えることが、「自社とは何なのか」への解答になるでしょう。つまり、自社を定義するには、「われわれの事業はいったい何なのか」、これに対
する答えが必要なのです。
どうなるのか、どうあるべきなのか
一方、時間の経過と共に企業を取り巻く環境も変化します。そのため、継続的な顧客創造を考えたとき、上記のみならず、「われわれの事業はどうなるのか」についても問わなければなりません。
加えて、たんに時代に流されるだけではなく、自社はこうあるべきだという固い信念も不可欠です。これなくして、イノベーションもあり得ません。よって、「われわれの事業はどうあるべきか」についても問う必要があります。
要するに、「われわれの事業は何か。何になるか。何であるべきか」、これを問うことが、自社の使命を明らかにすることなのです。
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