一般に「利潤の追求」は、企業の唯一の目的と考えられがちです。しかし、ドラッカーのマネジメントの見方に従うと、企業の第1の目的は「顧客の創造」です。では、利益はどう位置付けるべきなのでしょうか。
マネジメントでは利益を次の4点から定義しています。
第1に、利益とは、企業の目的である「顧客の創造」がどの程度首尾よくいったのが、その成果を判断するための基準になるものです。「成果のバロメーター」といってもよいでしょう。
第2に、企業が将来的に顧客のニーズに対応していくには、不確定というリスクを回避しなければなりません。利益はそのための「保険」でもあります。
また、第3に、利益はより良い「労働環境を形成するための原資」でもあります。
加えて、第4に、利益は社会サービス、例えばオペラや観劇など「社会資本を充実するためのもの」でもあります。
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