経営で重要なことは、社内で万全の管理体制によって、秩序正しく整然と運営されることであると思っている経営者が少なくありません。その証拠に、経営者は社内で起こる様々なことを心がけている人が多いことからみても明らかです。 しかし、社内の管理体制がしっかりとしていれば、良い業績が実現できるでしょうか。残念ながら“否”です。 社内の管理体制の善し悪しなどは、外部的な要因によって簡単に消し飛んでしまうものです。 やや古い話ですが、バブルを例にとってみましょう。 突然襲ってきた急激なバブルの崩壊は、社内の管理体制がどうであろうとも避けることはできず、経営に対してとてつもなく大きな変動を余儀なくしたことは、多くの企業の人々が経験済みのことです。 経営の良否は、管理体制の水準によって決まるのではなく、企業が外部の環境の変化に適応することができたか否かによって、その大部分が決定されるのです。
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