経営者は部長を呼んで「君、困るじゃないか! こんな成績でどうするんだ」と言います。
部長は課長に対して「課長、しっかりしてくれたまえ。僕は社長に責められているんだよ」と言う。
課長は係長に、係長は平社員に、同じように責任転嫁をします。
このような光景は多くの企業で見られることです。
その結果、第一線の平社員は“赤ちょうちん”で一杯飲みながら、上役の悪口を言うか、家族へ帰って女房に八つ当たりをするのがオチです。
人間は「人に良い評価を受けたい」という欲求が強い動物です。失敗や成績の上がらないことの責任を部下に転嫁する姿勢は、この欲求に逆行することです。やる気を起こすことよりも、こうしたことが度重なれば士気の低下を招く場合が多いのです。
経営会議(会社の最高決定機関)で責任転嫁する会議がよく見受けられます。 経営会議は、会社の最高決定機関です。その中で誰が悪い、といっても始まりませ ん。これからどうするか、どう決断をするか、といった先々のことを結論をつけてい かなければいけません。是非、先々の結論がでる会議にしていきましょう。その仕組 みづくりは簡単です。議事録をとり、今結論を出すものはすぐにだし、結論がでない ものは取り仕切りの担当をきめ、判断ができるデータを作っていくことです。是非、 この仕組みづくりをしていきましょう。
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