経営(企業)理念とは、経営者が企業の運営にあたって、経営の目的を明確化し、その目的を実現するために、その組織が共有すべき価値観(モノの考え方)を明文化(文章化)したものです。
別の考え方でいうと・・・
¨ 経営層が持つ経営哲学や世界観等をまとめたもの
¨ 企業経営や組織の基本像(原点)を示すもの
¨ 企業の経営全体を包括する考え方と思想を意味するもの
¨ 企業内の人間と諸活動全体の精神的な支柱となるべきもの
経営(企業)理念を明確にすることにより、後に続く経営方針・ビジョンや経営計画、従業員の行動指針や行動基準の方向付けがなされます。これは、「自社は何のために経営するのか」を社内外に表すものであり企業として社会的責任を遂行するための基礎となるものです。したがって、経営(企業)理念は経営者自身の価値観や経営思想に基づき、さらに社会から受け入れられ、社員の行動基準とならなければいけません。そして経営者はこの経営(企業)理念を守り、経営を正しい方向に導く努力をしなければいけません。経営(企業)理念を明らかにし、「何のために経営するのか」を明文化することが必要です。そして、これを事業と結びつけて、事業の運営方針まで定めます。これが「経営方針」であり、経営理念をもとに「自社がどのように事業を運営していくか」を示したものです。
経営(企業)理念は、綱領や社是・社訓・ミッションといった形で表すこともあるが、いずれも次のような、経営者の経営に対する思い入れや経営姿勢を表したものといえます。
¨ 経営者が会社・社員をどう育てようとしているか
¨ 経営者自身を含めて全従業員がどのような心構えで仕事に従事するのか
¨ お客様に対してどのように接していくか
¨ 社会に対してどう還元していくか
経営(企業)理念を言葉で表現すると、「創造性のある製品を提供して社会に貢献する」とか「お客様は神様」というような企業の存在意義や経営活動の指針を示したものになります。経営(企業)理念は創業者により策定されることが多いのですが,経済環境の変化や事業環境が変化した場合においては改訂していくことも必要です。
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