先日、弊社に無料相談にお越しいただいた社長様のお話です。
地方でレストランチェーンを経営している社長さんなのですが、就業規則が
古くなっているので見て欲しいとのことでした。
拝見すると、最終の改定が平成9年で、有給休暇の付与日数さえも現在と
異なるような古いままの規程でした。
労働時間の部分をみると、一応法定内で定められてはいますが、実態は
違っているとのことで、社長自身も、始業・終業・休憩などの実態を正確に
把握していませんでした。
「これでは問題ですよ」と指摘すると、
「飲食業界はみんなこんなものだ」
「これまで問題になったことはない」
「俺の修行時代は、残業などという概念はなかった」
と、よくある古いタイプの経営者の理屈をおっしゃるので、私からは、
「これまで大きな問題にならなかったのは運が良かっただけです」
「最近の労働者は、簡単に経営者を訴えてきますよ」
「法令違反を放置するとお困りになるのは社長です」
と、これまたいつもの決まり文句です。
実は、こうした経営者は珍しいものではなく、月に何人もお会いして
います。
ビジネス面だけではなく、労務管理面でも時代の変化に対応できな
ければ経営は成り立たないということをご理解いただくことが我々の
役割だと思っています。
名ばかり副理事長
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