Q.当社は数名の社員募集を考えています。採用選考にあたり応募者に
対し求める提出書類で、注意すべきポイントはありますか。
A.会社は採用選考の際、原則的に社会通念上許容される情報であれ
ば、採用段階において広く情報収集の自由が認められています。ただ
し、すべてにおいて許容されているわけではなく、応募者の適性と能
力には関係のない就職差別となるような書類の提出は認められません。
特に注意すべき書類として、健康診断書が上げられます。
十分な労務提供をしてもらうために、社員が心身共に健康であると
いう点を採用の際の重要な項目とすることは当然のことです。したが
って、健康診断書を提出させ、面接において既往歴を聞き、採用を判
断していくことは非常に有益です。 ただし、どんな健康診断項目で
も提出させて良いわけではありません。例えば、HIV検査や肝炎検
査などは、職場における応募者の適性と能力を判断するにあたって、
まったく関係のない事項ですので、そのような検査項目は採用選考時
の健康診断項目から外すべきです。
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