5月に入ると、新しい環境に戸惑い「五月病」にかかってしまっ
た新社会人もいらっしゃるのではないでしょうか。
五月病は正式な医学用語ではありませんが、新しい環境に上手く
適応できず、焦りやストレスからうつ病のような症状を訴えること
が多いようです。ただし、何も治療をせずにいると悪化して、実際に
うつ病になってしまうケースもあるので、注意が必要です。
ところで、皆様は最近若い人の間に「新型うつ病」が増えている
ことをご存知ですか?
一般的なうつ病のイメージというと、「抑うつ症状」「自責感・
罪悪感が強くなる」「気力がわかない」「今まで好きだったことに
も興味が無くなる」というものだと思います。
ところが、新型うつ病は、典型的なうつ病の症状に当てはまらず
「仕事中だけうつになり、プライベートは活動的」「同僚や上司に
迷惑を掛けることが多いのに、自分の権利は主張する」「自責感は
なく他罰的、すぐ会社や上司、社会のせいにする」という症状が特
徴的です。
今のところ、明確な医学的根拠は確立されていませんが、このよう
なケースもうつ病の中の一類型と考えられ、新型うつ病と呼ぶことが
増えてきたようです。
人事労務管理的には、対応の仕方に頭を悩ませることになりそう
ですが、まずは専門医の診断を仰ぐことが先決で、一般的なうつ病
と同様、十分な休養と薬物療法等、適切な治療方法を進めなければ
いけません。その上で、会社として、本人の状態に合わせた細かい
メンタルヘルス対策をとることが必要になるでしょう。
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