4月1日から会社で行われる定期健康診断等の検査項目が一部追加・
変更されることになりました。
近年、中高年の方を中心に肥満者が増加していますが、肥満者の多くが
該当するとされているメタボリックシンドロームが、脳・心臓疾患の発症
リスクを高めることが医学的にも判明しています。
脳・心臓疾患については、業務と関連するケースも認められ、労災認定
される件数が以前から高止まりしている傾向にありますので、このような
業務に関連した脳・心臓疾患の発症を防止するために、定期健康診断
等の検査項目が追加されました。
☆今回の追加・変更点
①腹囲測定(着衣の上からの測定も可能:その場合は1.5cm差し引く)
②血中脂質検査:血清総コロレステロール⇒LDLコレステロール
(いわゆる悪玉コレステロール)
③尿糖検査の必須化
*①・②は医師の判断により、40歳未満(35歳は除く)は省略可
詳しい内容については下記の厚生労働省のHPをご参照下さい。
http://www.mhlw.go.jp/new-info/kobetu/roudou/gyousei/anzen/080123-3.html
☆ちなみに、メタボリックシンドロームの診断基準(日本肥満学会)は
腹囲(へそ周り)が男性・85cm以上、女性・90cm以上の方が、
次の①~③のうち、2つ以上に該当する場合となります。
①脂質異常(中性脂肪 150mg/dL以上、
HDLコレステロール 40mg/dL未満のいずれかまたは両方 )
②高血圧(収縮期血圧 130mmHg以上 拡張期血圧 85mmHg以上
のいずれかまたは両方)
③高血糖(空腹時血糖値 110mg/dL以上 )
健康診断を前に、お腹周りが気になる方は、これを機に食生活や運動に
ついて、見直してみてはいかがでしょうか。
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