今回は、パートタイマーの労働時間等について考えてみます。
● 労働時間
正社員に比べて、所定労働時間が短い者を指すパートタイマーですが、
労働基準法上の労働時間の扱いは、正社員と全く同様です。
労働時間の上限 ⇒ 8時間/日 もしくは 40時間/週 ※
※商業・サービス業で10人未満の事業場は44時間/週
現実には、社会保険で夫の扶養に入るべく、労働時間を週30時間未
満、年間収入で130万円未満になるように働く場合が多いと思いますが、
労働基準法上の労働時間の上限(=法定労働時間)の考え方は、正社
員と同様で、これが時間外労働の基準になります。
● 休憩
休憩時間も正社員と全く同様です。
6時間を超える場合 ⇒ 45分以上の休憩
8時間を超える場合 ⇒ 60分以上の休憩
パートタイマーは、時給で働く場合がほとんどなので、時給さえ払え
ば、休憩はいらないと思っている場合が少なくありません。休憩時間
は疲労の蓄積による労働災害の発生を防ぐ意味で設けられるべき
ものですので、法定どおりの休憩(無給で良い)を与えるようにしまし
ょう。
たとえ、パートタイマー本人からの希望があっても、連続勤務を認め
るべきではありません。
● 休日
休日も正社員と全く同様です。
法定休日 ⇒ 毎週1日 もしくは 4週で4日
1日の勤務時間が短いからといって例外はありません。たとえ1日
2時間の勤務の場合であっても、上記の休日を与えなくてはなりませ
ん。
パートタイマーが、2つの会社に勤務していて、結果として休日がな
くなる場合があるかもしれませんが、この場合は、それぞれの会社が
休日を与えてあるのであれば問題ありません。
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