~決算隊ブログ 48~
今回は、土地と建物を一括購入した場合の仕訳をご紹介いたします。
なお、2年間にわたり決算隊がお送りしてきた「仕訳と勘定科目」シリーズは今回が最終回となります。10月からは「印紙税」をテーマにお送りする予定ですので、引き続き宜しくお願い致します!
【設例】
マンションを購入した。契約書によると、代金は「41,100,000円(うち消費税等1,100,000円)」となっていたので、この金額を小切手で支払った。
【仕訳】
(借)土地 18,000,000 円 (貸) 現金預金 41,100,000円
建物 22,000,000 円
仮払消費税等 1,100,000円
※ 1,100,000円(消費税部分)÷5%=22,000,000円 →建物本体価額
残額18,000,000円 →土地価額
【解説】
建物付の土地を購入する際、建物部分と土地部分を区別するのが実務上困難な場合
があります。契約書上明確に区分されている場合や、本設例のように消費税から判定
することができる場合はよいのですが、それが困難な場合には建物価額を見積もって
土地の部分と区分します。
また、土地の鑑定を専門家に依頼するなどの方法で土地価額を決定して、建物と区
分することも認められています。
<消費税について>
建物の購入は課税仕入れに該当するため仕入税額控除の対象となりますが、土地の売買取引は非課税となります。