今回は、上場株式の累積投資を行った場合の仕訳を紹介します。(一例です)
【設例】
証券会社で毎月5万円の株式累積投資を始めた。口座管理料は5,250円(消費税込み)
とし、普通預金より自動引落しにした。
その後、配当金5,000円が再投資された。また、期末時の時価評価は500,000円・帳簿価額は450,000円である。法定実効税率は42%とします
【仕訳】
(1)配当金再投資時
(借)その他有価証券 4,650円 (貸)受取配当金 5,000円
法人税等 350円
※法人税等は7%の源泉所得税
(2)期末時価評価
(借)その他有価証券 50,000円 (貸)その他有価証券評価差額金 29,000円
繰延税金負債 21,000円
【解説】
◎ 受取配当金は再投資される仕組みである為、源泉所得税を除いて、その他有価証券に計上します。
◎ 期末に時価評価を行う点も他の株式と同様です。
◎ 消費税について
受取配当金は、株主としての地位に基づいて出資に対する配当として受取るものであるため課税対象外となります。
◎ 表示について
その他有価証券は、貸借対照表上、投資その他資産の部に「投資有価証券」として表示し、受取配当金は損益計算書上、営業外収益の区分に「受取配当金」として表示します。
なつんこ