今回は、「売上割引を行った場合」についてです。
【設例】
得意先A社からの支払い条件は、通常手形払いとなっているが、当月に支払われる予定の1,000,000円については当社の資金繰りの都合で現金による支払いをA社に要請し承諾を得た。
本日、現金払いに対する割引料として5,000円差し引いた995,000円が預金口座に入金された
【仕訳】
(借) 普通預金 995,000 (貸)売掛金 1,000,000
売上割引 4,762
仮受消費税等 238
【解説】
売上割引とは、売上代金を期日前に支払いを受けること、又は通常手形払いのところ、現金払いに変更してもらうことなどによる売掛金の一部免除額をいいます。売上割引の性格は、得意先から早期支払いを受けるなどに対する金融費用です。
売上値引、売上割戻しとは会計処理上区分されます。
【消費税】
売上割引は、売上に係る対価の返還等に該当しますので、割引額に対応する消費税額は、当該課税期間の課税標準に対する消費税額から控除の対象となります。(5,000×5/105=238)
【表示】
売上割引は、営業外費用の区分に「売上割引」として表示します。
なつんこ