2010年も始まって早や2週間・・・。年末年始はいかがお過ごしでしたか?
今年も決算隊ブログをよろしくお願い致します。
今回は、外貨預金の期末評価を行う場合の仕訳処理をご紹介します。
【設例】
決算期末において、外貨定期預金10,000ユーロ(帳簿価額1,050,000円、事業年度終了日から満期日まで6ヶ月)があった。
(決算日の為替相場(T.T.M;電信売買相場の仲値)1ユーロ=100円)
【仕訳】
(借) 為替差損 50,000 円 (貸) 外貨定期預金 50,000円
<計算> 1,050,000円 - 10,000ユーロ×100円 = 50,000円
【解説】
外貨建取引の会計処理について定める外貨建取引等会計処理基準では、決算期末における外貨建預金については、決算日の為替相場により円換算を行うこととしています。 つまり、既に計上された円換算額を期末の為替相場によって換算しなおさなければならないのです。
この場合、換算に使用される為替相場は、T.T.B(電信買相場)又はT.T.M(電信売買相場の仲値)によることになります。上記仕訳例では、法人税法に定めるT.T.Mにより換算を行っています。
<消費税について>
為替換算差損益及び為替差損益は、資産の譲渡等の対価の額又は課税仕入れの支払いの対価の額には含まれませんので、不課税であり、消費税の課税の対象とはなりません。
<表示について>
換算によって生じる「為替差益」ならびに「為替差損」は、営業外収益あるいは営業外費用の区分に表示します。
湘南ぼうい。