~決算隊ブログ⑧~
年末年始のご予定は決まりましたか?
忘年会に新年会…。食べすぎ飲みすぎには気をつけて、しっかり楽しみましょう!
今回は、仕入割引を行った場合の仕訳処理をご紹介します。
【設例】
仕入先A社に対する毎月の買掛金の支払いは、月末締切り、翌月末振出しの、3ヶ月満期の約束手形払いとする約定であったが、当月分についてはA社の要請によって翌月末に全額を現金で支払うことにした。
そこで、A社と交渉の結果、「仕入割引」として21,000円(消費税1,000円含む)を受けることで合意したので、買掛金月末残高250,000円から仕入割引21,000円を控除した残額を普通預金からA社の銀行口座に振込払いした。
【仕訳】
(借) 買掛金 250,000 円 (貸) 仕入割引 20,000円
普通預金 229,000 円
仮払消費税等 1,000 円
【解説】
仕入割引は仕入代金を支払期日前に支払うことにより買掛金の一部を免除される金融収益であり、仕入商品の量目不足、品質不良、破損などの理由により仕入代価から減額される「仕入値引」とは性格が異なります。
仕入割引の計上は、実務上、取引当事者間で合意に達した時点で行われています。
<消費税について>
消費税の取扱い上、仕入割引については仕入値引・割戻し・返品と同様に、課税仕入れに係る対価の返還として、その対価の返還等の金額に係る消費税額は、その課税期間の課税仕入れ等の税額から控除することとなります。
<表示について>
仕入割引は損益計算書上、営業外収益の部に「仕入割引」として区分掲記します。
湘南ぼうい。