~決算隊ブログ③~ 外を歩けばキンモクセイの香りがして、すっかり秋ですね。
読書の秋♪ということで、今回は百科事典を購入したときの仕訳処理です。
【設例】
研究所の備付図書として百科事典全20巻を予約販売(毎月1巻配本)により購入することにし、その第1回配本分31,500円(消費税1,500円を含む)を支払った。
【仕訳】
(借)仮払金 30,000 円 (貸) 現金預金 31,500円
仮払消費税等 1,500 円
【解説】
分冊されているような事典は、通常全巻ひと揃いで取引され、またその効用も全巻ひと揃いで発生する性質のものと考えられます。従って税法では、全20巻の購入価額により少額・一括の減価償却資産の判定を行なうことになります。今回は全巻の金額が600,000円となり、通常の固定資産として計上しますので、配本の都度は一時の費用になりません。全20巻が配本された時に事業の用に供したものとして減価償却の対象とすることになります。
従って、全20巻が配本されるまでは仮払金としておき、配本が完了した時点で仮払金から器具備品600,000円に振替えます。
◎消費税について
減価償却資産に係る消費税等は未だ事業の用に供していなくても、その購入の日の属する課税期間において仕入税額控除の対象となります。
りんりん。