~決算隊ブログ⑱~
今回は、消耗品の購入時及び未使用分にかかる決算時の仕訳をご紹介します。
【事例】
期中に事務用の伝票420,000円(税込)を購入した。そのうち期末に73,500円分(税込)が残った。
【仕訳】
☆方法① 購入時資産計上の場合
≪購入時≫
(借) 貯蔵品 400,000 (貸)現金預金 420,000
仮払消費税等 20,000
≪決算時≫
(借) 事務用品費 330,000 (貸)貯蔵品 330,000
☆方法② 購入時費用処理の場合
≪購入時≫
(借) 事務用品費 400,000 (貸)現金預金 420,000
仮払消費税等 20,000
≪決算時≫
(借)貯蔵品 70,000 (貸)事務用品費 70,000
【解説】
消耗品の会計処理については、購入時に資産計上し、決算時に期中使用した分を費用に計上する方法(方法①)と、購入時に全額費用計上し決算時に未使用分を貯蔵品勘定に振り替える方法(方法②)があります。
ただし方法②を採用する場合において、毎期概ね一定数量を取得し、かつ経常的に消費している事務用消耗品等については、貯蔵品にしなくてもよいとされています。その場合決算時の仕訳は不要になります。
消費税については、課税事業者の場合、購入した課税期間において仕入税額控除の対象となりますので、上記いずれの方法によっても同じ取扱いとなります。