①科目名で悩まない 「科目は何にすればいいですか?」 会社の経理担当者から、会計事務所に対する問い合わせで多いのが、勘定科目に 関するものです。 A、悩むだけ時間のムダ 会社の経理処理で使用する勘定科目は、最終的に1年分が集計されて決算書に表 示されます。決算書は外部の人が見てもわかるように、基本的なルールが決められ ています。それを冒すことはできませんが、経費の科目名などは会社で管理しやすいように自由に決めても問題ありません。 経費科目については、毎月集計してどういった経費をいくら使ったかを管理する ために区分しておきます。ですから、何の支払いをどの科目を使って処理するかと いうことをあらかじめ決めておく必要があります。 また、集計してもあまり大きな金額にならないものは、どの科目で処理しても大 勢に影響はありませんので、あまりこだわらないほうがいいでしょう。100円のボ ールペンを買って、それを「事務用品費」にするか、「消耗品費」にするか、また は、「雑費」にするかで悩むのは時間のムダです。 ②勘定科目の一覧表を作成する 立替経費の精算時に、全社員に勘定科目まで決めてもらうようにすると、個人個人の判断で勝手に科目名を決めていきます。 そうならないためには、どういった支払いは、何の科目で処理するといった勘定科目の一覧表をできるだけ具体的にまとめておくといいでしょう。そうすれば、営業マンが、どの科目を使うかで迷うことも減りますし、誰がやっても同じ科目で処理されます。 このときのポイントは、使ってもらう科目を少なくすることです。経費精算をする人が迷わないように、多くて5つぐらいにしておきましょう。
(BY GOTOKU-Style)
※ 藤間事務所は、代表・税理士児玉尚彦氏が主催する「経理合理化プロジェクト」のプロジェクト推進事務所です。本文は税理士児玉尚彦氏の著書『キャッシュレス、伝票レス、社員レス!ココまでできる経理の合理化』、『「儲かる経理」に30日で変わる究極の方法』から引用しています。