1874年、
2人の男が「イギリス首相」の座をめぐって争っていました。
自由党党首ウィリアム・グラッドストンと、保守党党首ベンジャミン・ディズレーリの2人です。
1人目のグラッドストンは、大金持ちの息子で、オックスフォード大学を首席で卒業した秀才です。
2人目のディズレーリは、移民の家系で、若い頃は商売に手を出すも破産に追い込まれるなど、波瀾万丈の人生の末に政治家となった人物です。
投票の1週間前にある女性が、偶然にこの2人とそれぞれ会食することがありました。
メディアは、その女性にインタビューをしました。
「2人の印象はどうだった?」と。
彼女の答えです。
「最初のグラッドストンは、イギリスで一番頭のいい男性ね」と。
そして、
「次のディズレーリは、私が一番イギリスで賢い女性だと思わせてくれたわ」
この言葉をメディアは大きく取り上げました。
そして、その時の実際の選挙ではどちらが勝ったと思いますか?
そう、2人目のディズレーリです。
人々は、「一番あたまがいい」人物よりも、
「一番あたまがいいのはあなた、と思わせてくれる人物」を好んだんですね。
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「幸せになる勇気 超訳 マザー・テレサ」もり たまみ 著 泰文堂より
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人といるとき、食事をしているとき、デートのとき、様々な場面で、
自分を立てているのか?
それとも、
相手を立てているのか?
これはお風呂に溜めたお湯と一緒で、
自分より向こうにお湯を押し出すと、そのお湯は自分に返ってきます。
逆に、自分の方に持ってこようとすると、スルスルと自分から遠ざかっていきます。
これがこの世界にある、知っている人は知っている大切な法則です。
愛されたかったら、愛す。それで何も無かったとしても、巡り巡ってあなたの元へやってきます。
尊敬されたかったら、尊敬する。いきなり急に尊敬はされないかもしれないけど、それでも続けて行けば、気付いたら尊敬されているでしょう。
愛する部分があるから、人から愛される訳じゃない。
尊敬する部分があるから、尊敬される訳じゃない。
どんなにお金を持っていても、尊敬されない人はされないし、
何も高価なモノは持っていなくても、尊敬される人は尊敬される。
イギリス首相のお話もそうですが、
やはり得るものを変えたければ、与えるものを変える。ですね
([kei]さんのブログ「魂が震える話」より抜粋)
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