松下幸之助「最後の言葉」秋葉賢也著
志を貫く
松下幸之助が成功した理由について、「電器という仕事が時代にあっていた」と言っています。
当時、経済成長期に突入していく中で、自分が目指した電器を世の中も求めていたということです。
幸之助さんは、1度決めたことを決して曲げることなく、それ一筋でやってきました。
だからでしょう。
言葉が心に響くのです。
「成功の秘訣は?」
の問いに・・・
「成功するまで続けることだ」と返します。
「世の中で失敗したと言われるもののなかには、成功するものもあったはずだと。その過程で続けることをやめてしまっているケースもあるのじゃ
ないか」
「たいがいの失敗は、成功するはずなのでに途中で投げてしまうことに原因があるのだ」というのです。
だから、辛抱強く続けることが成功につながるのだ、と。
五誓にもつながってくるのですが、「素志貫徹の事」なわけです。
もちろん、勝算なくして成功はありえません。
考えに考えて、これぞというものを見つけたら、とにかく初志貫徹する。
とかく現代は、ベンチャービジネスが育ちにくいと言われてる時代ですが、すべての新しいビジネスが失敗をしているわけではありません。
ネット通販にモバイルなどの情報産業、高品質、廉価のアパレルなど・・・・
現代の成功例にも、貫くべき芯として志がずっとあり続けているのです。
この時注意しなければいけないのは、続けているものが本当に「これぞ」というものかどうかの見極めです。
成功を信じていても、うまくいかないことがあります。
強い信念があっても、可能性がなくなれば意味がありません。
最初はこれでもいいと思っても、状況が変化してしまうことだってあるはずです。
間違っていたら潔くあきらめる。
「見極めには叡智を働かせなければならない」ということも話されています。
最近のコメント