最近、教育・研修のご依頼に一つの傾向が感じられます。
語弊があるかもしれませんが一言で言うと、
「若手の社員に対して人としての基本を教えて欲しい」です。
簡単に3つのレベルに分類してみました。
4歳レベル
・名前を呼ばれたら「はい」と元気に返事をする
・明るく元気に挨拶をする・・・特に「おはようございます」
・相手の目を見て話をする
6歳レベル
・時間やルールを守る
・周囲に迷惑をかけない
・食べ物の好き嫌いを減らす
12歳レベル
・正しい日本語や敬語を使える
・時間管理や効率
・積極性と協調性の習得
こんなことでしょうか?
4歳レベルとは、幼稚園・保育園入園前の集団生活に必要な最低限度の基本。
一人っ子が多く、家庭では王様! な現代の子供たちには、「相手の嫌がることをしない」
というのも付け加えたいですね。
周囲の人たちと仲よく楽しく生活をしていく上でのコミュニケーション術です。
もう、何十年も前のことですが、「ただいま!」を言わずに遊びから帰ってくると
母から「あなたは、泥棒なの?」とよく叱られました。(笑)
6歳レベルとは、小学校入学時。集団における規律を守ることです。
幼稚園や保育園以上にクラスや学年が増え、多くの人と関わりを持つことになります。
また、時間割にそって様々な授業や行事に参加をしていくことになりますから
規律はとても重要です。
食べ物の好き嫌いをなくしておくことは、社会に出たときにとても重要になります。
賛否両論があるところだと思いますが、ひとつの事実として
好き嫌いがある人に対して「これ大丈夫かな?」と周囲に気をつかわせることになります。
アレルギーなどは別にしても、一般的な食材はいただけるようにしておきたいものです。
12歳レベルは、中学入学前。
幼稚園・保育園までの生活は家庭の延長のようなものです。
小学校では、師弟関係・・・教える側と教わる側 と立場が生まれ、
そこには、目上の人に対する尊敬の念があるはずです。その概念を言葉にしたものが敬語です。
また、毎日の宿題や長期休暇の課題などは、計画や効率を考えるはずです。
そして物事に対する取組姿勢、仲間との関わり方をクラスの中で習得していきます。
高度な知識や複雑な技術を身につけていくうちに、人は、昔に習得したことを「どうでもいいこと」の
ように感じたり、そのこと自体を忘れてしまったりします。
貴社でも社員のみなさまの「4歳レベル」「6歳レベル」「12歳レベル」を
再度、確認してみてください。
足りない!! と思った方は、一つづつ徹底させていっていただきたいと思います。
新入社員は、0歳児! と思ってください。(笑)
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