目標管理シートは、主に目標と達成基準を設定、記述するために使われ、多くの場合、目標達成プロセスは記述されません。
しかし、目標設定に当って達成プロセスが設計されていないと、達成阻害要因が生じたときに、プロセスのどこまで戻って対処すべきか、などの判断が難しく、混線状態に陥りがちになります。
目標達成プロセス設計法
達成プロセスが設計されていない場合、一般には次の二つの方法のどちらかで設計します。
①ブレークダウン法 ②行動先行法 |
①と②のどちらを選ぶかは、好みの問題ですが、②の方法では、無駄や混乱が起こりやすい点に注意が必要です。
重要な目標達成プロセスの場合
戦略目標の達成など、重要な目標達成プロセスの場合は、その目標設定の元にある「目標達成企画」が的確に構築され、企画のニーズ・現状の保有知識・技術・自社の強み・弱みなどの分析、コンセプト、成功要因の分析と獲得するための行動、ハードルとなる要因の分析と対処するための行動がブレークダウンされ、プロセスとして設計されている必要があります。
すなわち、基本的に企画そのものの出来具合がプロセス設計に影響します。
経営者の留意点
過去の目標未達要因を掘り下げて、目標達成プロセスの設計に問題があると判断した場合は、上記の方法を指導するなどの対策が必要です。